このページの本文へ移動

REPORT

事業レポート

ピアノデュオ デュエットゥ かなえ&ゆかり~学校コンサート~

2025年6月11日(水)
丸亀市立広島小中学校
(参加児童・生徒数:4名 島民のみなさま:30名)
出演:ピアノデュオ デュエットゥ かなえ&ゆかり

2025年6月9日(月)~12日(木)に、香川県出身のピアノデュオ・デュエットゥ(木内佳苗さん、大嶋有加里さん)のお2人をお迎えし、市内小学校4校8クラスを対象にクラスコンサートを行いました。

その中から、6月11日(水)広島小中学校の様子をお届けします。


会場は、今年の4月に約15年ぶりに再開した丸亀市の離島・広島の小中学校の体育館です。
THEATRE MAdoでは、2023年から市内小学校の5年生を対象としたクラスコンサートを実施していますが、今回は小中学校の全校生徒4名(小学2年生2名、5年生1名、中学1年生1名)に加え、保護者の方、島民の皆様もお招きする学校行事として開催しました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、多くの皆様にお集まりいただき、さながら島の授業参観のようでした。

最初に演奏したのは、オッフェンバック作曲「天国と地獄」。運動会でもおなじみの軽快な音楽に、さっそく体を揺らして楽しむ姿も!

今度は、同じ曲をトイピアノで弾いてみます。トイピアノは小さい鉄琴のような、かわいらしい音がします。ピアノと一口に言ってもその中にサイズの違いがあったり、連弾のように表現の仕方が違ったりと、幅広い音楽性を持っていることが分かります。

連弾をしている時には、互いの音を感じながら、それに応えるように弾いているそう。
それがよく分かる曲として披露されたのが、クルターグ・ジェルジュ作曲「花、人間は…」。7つの音を1音ずつ演奏して終わるとてもシンプルな構成の作品です。
「どんな感じがするか、よ~く聴いててね」との言葉に、思い思いのスタイルで音に集中する子どもたち。
シンプルだからこそ幅広いイメージが湧き、子どもたちも「水の音みたい」「無」「ピーン(とした感じ)」とそれぞれに奥深い感想を伝えてくれました。

「ボレロ」では、集まったみなさんと一緒に作品の特徴である「一定のリズム」「一定のクレッシェンド」を体験しました。最初はとても小さく、最後は思いっきり大きく手拍子をして、最高潮に盛り上がったと思ったらスッと終わる。そんな音楽を一体となって作ることができました。

コンサートの最後に披露された「リベルタンゴ」では、「自由な場所で聴いて」という声かけもあり、ピアノの周りに集まって鑑賞しました。デュエットゥの横で一緒に連弾する子も!ゆかりさんも「近くで見てもらうことはあっても、一緒に弾くのは初めて!」と驚きながらも楽しい時間となりました。

コンサートはここで終了…だったのですが、ここでデュエットゥのお2人からサプライズ!かなえさんが故郷・香川をイメージして作曲した「雨上がりの街角で」の演奏をBGMにご退場いただくことになり、みなさん、何度も振り返りながら「ちゃんと聴きたいなぁ」「贅沢やなぁ」と、笑顔で体育館を後にされていました。


帰りの港では、コンサートを見に来てくださっていた島民の方とお話することができました。讃岐弁全開の会話に、心が温まります。「また来てよ!絶対で!」の声に送られながら、島を後にしました。